・栄養士に興味はあるがどんな働き方があるかわからない
・管理栄養士と栄養士のどちらを目指せばよいかわからない
こんにちは!
福祉施設で3年間管理栄養士をしていたキノです。(^^)
まずはじめに私の体験談からお話させてください♪
私が「栄養士」になりたいと思ったのは高校3年生の夏でした。
元々料理やお菓子作りが好きで、自分自身食に携わる仕事について
関心があったものの、どういった職業があるのかあまりよく知らなかったのですが・・
私の母が
知り合いのお嬢さん「管理栄養士」になったらしいよ。
「栄養士」さんっていったら給食のおばさんを
思い浮かべるけどそんな感じ?
気になるなら調べてみれば?
気になるので早速調べました。(笑)
病院の栄養士にも食事を考える以外にも、様々なお仕事があることや
一口に「管理栄養士」といっても病院だけでなく
学校、福祉施設、保健所 等々・・
多岐にわたる働き方があると知りました。

まだ、どういった分野の「栄養士」になりたいかということについては
その時は漠然としていましたが、可能性を広げるためにも
より専門的な知識が必要とされる「管理栄養士」になりたい!
と思い、本格的に資格取得を目指すようになりました。
今回の記事では、
- 私と同じように「栄養士」に興味を持ち始めた方が基本情報を知ること
- 実際の体験談を交えながら、どんな働き方があるのかを知る
といったところを中心にご紹介できたらと思います!
Contents
「栄養士」と「管理栄養士」の違い~管理栄養士は「国家資格」でより「専門的」
それぞれの資格の定義は栄養法という法律に載っています。
違いを見ていくだけなので、そこまで難しくはないですよ。
項の最後に「ポイント」という欄にて簡潔に記してありますので、
もう知ってる方&よくわからない方はスライドしてみてください!
「栄養士」・・都道府県知事より免許付与
「都道府県知事の免許を受けて、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者をいう。」(栄養法第一条より)
うん。実にシンプル。
まさにその通り。といったところです。
「管理栄養士」・・厚生労働大臣より付与。より専門的
「厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者をいう。」(栄養法第一条より)
なにやら難しい言葉がたくさん出てきましたね・・・
簡単にまとめてみました!
「管理栄養士」は「栄養士」の上位資格にあたる「国家資格」であり、傷病者に対する栄養指導等高度な栄養の指導が可能。
資格取得までの道のり
「管理栄養士」と「栄養士」の資格を取得するには、
まず「管理栄養士・栄養士養成施設」を卒業することが条件となります。
それぞれの資格取得までの流れをまとめました!
「栄養士」の資格取得は卒業と同時!
「栄養士」の資格は「栄養士養成施設」を卒業すると都道府県知事より免許を受けることができます。
試験はなくて、卒業さえできれば取ることができるんだ!
「管理栄養士」は「国家試験」に合格して取得!
「管理栄養士」の資格は厚生労働省の認定を受けた「国家資格」のため、
「管理栄養士養成施設」を卒業した後
「管理栄養士国家試験」を受験し、合格する必要があります。
以下のうち、いずれかの条件を満たす場合に「管理栄養士国家試験」を受験することができます。
【管理栄養士養成施設の場合】
→養成課程修了で「管理栄養士国家試験」の受験資格を得ることができます!
【栄養士養成施設の場合】
→いずれの場合も栄養士の資格を取得後、「実務経験」が必須となります。「実務経験」の必要期間は「栄養士養成課程の修了年限」により異なります。(下記の表参照)
修了年限 | 実務経験の期間 |
---|---|
2年制 | 3年間 |
3年制 | 2年間 |
4年制 | 1年間 |
・「栄養士養成施設」を卒業しても、「実務経験」があれば、「管理栄養士国家試験」が受験可能!
実はたくさんある!管理栄養士・栄養士の多様な就職先
栄養士といえばなんとなく、学校給食における「給食のおばさん」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
毎日の給食楽しみで仕方なかったなぁ♪
初めにもお話しましたが、「管理栄養士」「栄養士」の就職先はそれだけに限らず、多岐にわたります。
その中の一部を簡単にご紹介いたします!
病院・・管理栄養士:入院患者の栄養管理、栄養士:給食管理メイン!

患者さんの栄養・食事面の全般を担います。
主に「管理栄養士」が栄養管理、栄養指導等の業務を行い、
「栄養士」が献立作成や調理、衛生管理等の給食管理を行うことが多いようです。
病院自体に就職するのか、委託会社に就職して病院に配属になるのか にもよって
勤務内容が異なることが多いみたい!
福祉施設・・「栄養士」OKな職場多数!待遇も良い?!
医学的管理の必要な介護老人保健施設の他、特別養護老人ホーム、有料老人ホームといった高齢者に関わる福祉施設、障がい者福祉施設など様々な働き方があります。
条件により「管理栄養士」必置の施設もあります。
利用者さんの状況に合わせ、「ミキサー食」「きざみ食」等の食事形態の工夫がとても大切になってきます。
喜ぶ顔が近くで見ることができるし、
毎日やりがい感じて充実の日々でした~
そんな筆者キノの福祉施設での体験談はこちらの記事で載せています♪
小中学校・・給食のおばさん。栄養教諭は教壇に立ち食育!
主に、給食の献立作成や食材管理を行います。
自治体や私立・公立の違いもあるとは思いますが、
厳しい原価の縛りがある中でどれだけ子どもたちが喜び、栄養面の考えられた給食を考えられるかというミッションがあります。
栄養教諭の資格を持っていると教壇に立ち、子どもたちに食事の役割や重要性について伝える役割を担うこともできます!
白衣を着て教壇に立っていた姿も印象的だった!
よく考えれば食の仕事に興味持ったのは、この時からだったりするのかも・・?
保育園・・食物アレルギーの対応も多い。食育、おやつ
保育園に通う子どもたちの給食管理全般を行います。
食物アレルギー等の対応も必要となることが多く
大変かもしれませんが、栄養士として良い経験が積めそうです。
好き嫌いがあったり、味覚が培われる大切な時期でもありますので、食育に力を入れている施設も少なくないようです!
保育園は、おやつタイムがあるところも多いので栄養士の活躍の場が期待できそうだね!
行政・・地域住民の健康増進に携わる。健康教室など。
地域の保健所や保健センターにて地域住民の健康維持・増進に携わるお仕事です。
子どもから高齢者まで幅広い世代に対し、検診や健康教室等を通じて栄養の正しい知識を普及します。
配布するリーフレットの作成も行ったりします。
あまりイメージがわかないかもしれないけど健診などでお世話になることも。
地域の方々の健康を支える大切なお仕事だね。
スポーツ栄養・・スポーツマンの身体づくりの要。
プロのスポーツチームから一般の方々が通うフィットネスジムまで、幅広い分野で活躍の場があります。
運動をする上で必要となる栄養の知識を伝えることや、食事内容の提案を行ったりします。
実際、パフォーマンスが変わってきたりするのでこちらもとっても大切で
やりがいのありそうなお仕事ですね!
※「栄養士」・「管理栄養士」の代表的な働き方について一部紹介させて頂きましたが、その他にも多岐に渡る働き方があります!
まとめ
「栄養士」をおすすめする方・・まずは早く資格を生かして働きたい方!
栄養士は最短で2年間学校に通えば取得できるため、なるべく早く栄養の資格をとって働きたいという方に向いているかもしれません。
栄養士として働きながら管理栄養士を目指すのは厳しい道ですが、実際に受かっている人もたくさんいらっしゃいます!
管理栄養士がハードル高いという方はまず栄養士から始めてみるのも良いかもしれません。
「管理栄養士」をおすすめする方・・より専門的で高度な知識を身につけたい方。
管理栄養士は栄養士よりもさらに専門的な知識が必要となります。
「国家試験」という試練も待ち受けていますが、就職先の幅が広がるだけでなく多岐にわたる仕事内容を担うことができるため、目指してみる価値はありそうです!
さいごに
この記事を読んで少しでも管理栄養士・栄養士になりたい!という方が増えると、とても嬉しいです☆