こんにちは♪
福祉施設で3年勤務していたキノです(^^)
さて、今回は栄養士=「料理」得意なんじゃないの?問題についてです。
栄養士・管理栄養士養成施設に通っている学生さんや、
実際に栄養士・管理栄養士として働いている方の中には
栄養士!
料理上手なんでしょ~!
と、周囲の人々に言われて
「ドキッ」
とした経験のある方も多いのではないでしょうか?
全然できないってぇえええ(泣)
↑以前の私
栄養士・管理栄養士の養成施設はほとんど「調理実習」がありますが
・週に1回ほどしかない
・役割が分担されており、自分は簡単な作業しかしていない
といったことも多いですよね。
私の卒業した学校にも「調理実習」があったのですが、まさに上記の通りでした!
しかも、私は実家から通っていたので、母が料理はいつも作ってくれていました。
自分で作る必要性が全くなく、たまに作っても失敗ばかりでした。(笑)
もう少し料理の勉強しておけばよかったなぁ・・
働く中で・・
「せっかくの料理できるイメージ崩したくない!!」
「職場で調理員さんにそんなことも知らないの?
とバカにされて悔しい!」
と思うようになり、「料理」を勉強し始めました。
その世界はとても奥が深く、まるで深海・・・
今でも日々精進しています。(^^;)
私と同じような想いをお持ちの方、
ぜひその「悔しい気持ち」をバネにして
一緒に「調理スキル」の向上を目指しませんか?
・料理ができないと栄養士の実務上どういった問題が起こるか
・料理ができない栄養士がなにから始めたらよいか
★主に調理業務がある栄養士を対象とした記事ですが、
個人的には調理業務のない栄養士にも読んでいただきたい内容です
Contents
「料理」ができなくても「栄養士」になれる?・・なること自体はできる
実際、料理ができなくても「栄養士・管理栄養士」の資格を持っていれば、
その資格を活かした仕事に就くことができるかもしれません。

「栄養士」は養成施設を卒業すれば資格が取れますし、
「管理栄養士」の試験はマークシート式の筆記試験のみで、料理の実技試験はありません。
「料理」ができないと実務で困る
じゃあ、できないままでも良くない?
栄養士には「なれる」と言いましたが、
実務上、問題ないかどうかはまた別問題です(^^;;
確かに、給食施設を併設している病院や事業所で実際に調理をするのは
「調理員」さんという場合がほとんどだと思います。
しかし、何があるかわからないのが現場です。
「福祉施設の管理栄養士」として働いていた私の身に実際に起こった事例を挙げてみます。
この炒め物のレンコンはどうやって切ったらいいの?
悪いけど、代わりに調理手伝ってくれない?
突然、思いもよらないことを質問されたり
調理を実際にやらなければならないといったことが起こる可能性は
実務上、十分にあります。

なぜなら最終的に利用者さんに食事を届けることが全てだからです。
わかりません、知りませんでは済まされないよね・・
料理の「基礎知識」を身につけておこう!
そもそも、レシピや調理指示書を自分が作成するという業務をする上では
実際に作る方々に、「それがどういう調理なのか」を伝える必要があります。
病院の直営の管理栄養士や・行政の栄養士でも、「リーフレット」にのせるレシピや
「栄養相談」の業務で必要になりますよね。
大量調理となると家庭用のレシピと違うこともあるからね。
「栄養士・管理栄養士」として働くうえで「料理」は切っても切り離せない存在です。
料理をほとんどしたことがない方は、よくわからないまま突然作ってみるより
まず初めに「基礎知識」を身につけるところから始めてみましょう!
私は、料理自体は上手ではなかったものの「基礎知識」はあったのでなんとか
実務を乗り越えることができました。
料理の「基礎知識」とは?
・調理器具や食材の名前
・調理器具の扱い方
・食材の切り方(イチョウ切り等)
・火加減(弱火、中火…など)
・食材の下処理の仕方
というところになるのではないでしょうか。
共通言語として知っておきたいところですね!
初心者向けの料理本やインターネット上のレシピサイトにも
詳しく載っていることが多いのでぜひ探してみてはいかがでしょうか?
大量調理となると、作り方など変わってくるところもあるので
「調理科学」の理論と「大量調理」の知識が必要ですね。
(栄養学を学んでいる方でしたら、触れていると思うのでさらっと流します)
このブログでも追々詳しくご紹介できたらいいな…(^^) ※独り言
「基礎」が大事!いきなり「実践」しない
何事も「基礎」が大事とはよくいいますが、
「料理」に関しても同じです。
家を建てる際に、土台をしっかり作らないと家が崩れてしまいますよね。
料理も「基礎知識」がないまま、なんとなく作ると
美味しく作ることができないだけでなく、事故にも繋がってしまうこともあります。
私が小さいころ、「わかめと豆腐の味噌汁」を作ろうとしたときの話です。
本を見ながら、昆布とかつおぶしで最高の一番出汁をとって
優越感に浸った私は、途中から完全に油断をします。
出汁に味噌をといて「塩蔵のわかめ」をそのままドーン
と鍋へ( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)
せっかく作ったお味噌汁がしょっぱくて飲めないものとなってしまいました…
わかめを見るたび思い出す・・
ぜひ塩蔵のわかめは水で戻して塩を洗ってからご使用ください!(そりゃそうだ!)
「実践」を重ねる

「基礎知識」さえあれば、レシピを読んだときに
「こんな調理になるのか~」と作業工程について
だいたい想像がつくようになっていくと思います。
あとは、いろんなものを作って練習してみるのがよいと思います。
家族の好きなもの、彼氏・彼女の好きなもの・・・
もちろん自分の食べたいものでも(^^)

動機がなんであれ「楽しく」料理ができると良いですね♪
わからないことは恥を忍んで「訊く」!
栄養士の資格があることで「料理のことは知ってて当たり前」と
思われていることが気になってなかなか質問をできない人がいます。
新卒で働いていた時のわたしのことかな?
一応、「管理栄養士」ですからね。
そのプライドを守ろうとしていたのだと思います。
しかし、調理のことは調理のプロである
「調理師」さん、「調理員」さんに聞くのが一番早いと思います。
あるいは同じ栄養士の先輩がいるのであればその方に聞くのも良いかもしれません。
もし現場で困ったときは
この調理、〇〇さんならどうするのが良いと思いますか?
勇気はいりますが、聞いてみましょう!
聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥 です!
そこで人間関係もつくることができますし、レシピもうまくまとまるので一石二鳥です!
一度作ったものは「レパートリー」にする!
作ったものが成功したら、「自信」を持ってこれからも作っていきましょう☆
失敗したものは、「なぜ失敗したか」をよく考えて次につなげてまたひとつ
もうひとつと作れる料理を増やしていけたらいいですね。(^^)

ひとつひとつ増やしていけば気づいた時には大抵のものは
作れるようになっていると思いますよ♪
まとめ
はじめから料理ができたひとは誰もいないと思います。
才能の違いは稀にあるかもしれませんが、多くの人はみんな同じ道をたどって努力や経験を重ねて料理ができるようになっていきます!
栄養士としても一人の人間としても
「料理」のスキルを身に着けることは自身にとってプラスになることでしょう☆
ぜひこれを機会に料理を始めてみてはいかがでしょうか?