こんにちは!
福祉施設で管理栄養士として3年勤務していたキノです。
現在はこのようにブログで発信しながら、個人で栄養相談などを受けております!
さて、管理栄養士の働き方に様々な形があることは、以前の記事でもご紹介させていただきました!
しかし、実際に「働く」となると
「残業はあるのかな・・・」
「服装は?おしゃれしていってもいいの?」

といった様々な疑問がでてきますよね。
もちろん、これらは勤務先によって異なるため「ここで全て解決します!」とは言えません。
しかし実際に働いている人の声を聞くことで、不安な気持ちが少しでも和らぐのではないでしょうか。
参考になれば嬉しいです♪
Contents
勤務先の概要
「直営」で給食管理を行う施設
私の働いていた施設は「直営」で給食管理を行っている施設でした。
「直営」とは…
委託会社が入らず自施設にて給食管理を行うこと
「委託会社」が入って給食管理を担うことも最近は増えてきています
管理栄養士は栄養マネジメントを行うために厨房に入らない職場もあれば、
シフト制で厨房に入って共に調理・配膳等を行ったり、アレルギーや特別食のチェックをすることもあります。
厨房業務が入るとシフト制で
早朝出勤や遅番などが出てくることも・・
夕食を出した後、厨房の掃除をして、戻ってきた食器を洗う~という流れです!
職場によって、勤務時間帯や、勤務内容は異なるので面接の際に質問してみるのが良いと思います!
私が働いていた施設でも、元々栄養士が厨房に入っていました。
しかし、複数施設の給食管理を担っていることもあり栄養士としての業務量が多く、
厨房業務に入ることはなかなか難しい状況となりました。
結果的には厨房業務は調理員さんに任せることに。
今回も日勤のみの勤務になってからの業務の流れをご紹介します!
「福祉施設」・・の中でも障がい者施設
「福祉施設」といっても「乳児院」から「高齢者施設」まで、幅広い分野の施設が存在しますよね。
老健など管理栄養士が「必置」の施設もあり、
そういったところでは、より専門的な内容の業務ができるかもしれませんね。
私が勤務していたのは「障がい者」施設でした。
この中にも就労施設や入所施設など多くの種類が存在し、複数の事業所を受け持っていました。
一人ひとり障がいの特性も違うので、起こる問題も様々です。
問題を理解して、対処する過程は非常に大変でしたが、同時にやりがいも感じていました。
一日の流れ~午前中~
9:00 朝礼・・ 多職種が集まり情報共有する大切な場
大規模な施設になるほどスタッフの数も多く、情報共有が非常に重要となります。
多くの人が集まる朝礼は、とても貴重な機会です。
給食についても当日の変更や、行事があるときはその詳細について確認を行います。
身だしなみについて
制服(白衣など)を出勤前に着るところもあるかもしれませんが私の職場では厨房に入るときのみ白衣を着ていました。
利用者さんとの関わりの中で汚れる可能性もあるので汚れても良い、動きやすい服装にしていました。
厨房に入るので爪は短く切り、アクセサリーはつけません。
9:30 厨房へ挨拶
厨房は事務所から少し離れたところにあったため、調理員さんに挨拶をしに行きます。
厨房は大きな音がたくさんしており、聞こえないこともあります。
返事を返してもらえるまでは帰りません。(笑)
大きな声、笑顔でハキハキと挨拶すると好印象です!
事務所に戻ったらメールをチェックします。
複数の事業所の給食管理を任されていたため、他施設のスタッフとの連絡がメールで来ることもありました。
取引先からの連絡が入ったりもするので、確認して返信も済ませてしまいます。
10:00 献立作成・・食べる人の笑顔を想像しながらコツコツと
献立作成は、3か月先の入所用朝・昼・夕の献立を1ヶ月分立てます。

1日では終わらない…ので何日かかけてコツコツ作ります!
通所の昼食の献立も共通献立なので意識して、同じものが続かないように配慮します。
11:00 食数とりまとめ・・特別食は念入りに!
私の担当していた厨房では複数の事業所分の給食を作っていたため、当日の急な食数変更があれば連絡をもらっていました。
そういう意味では「直営」なので、急な体調不良のため内容を再検討~など
臨機応変に対応をしていたよ。
療養食、アレルギー対応、きざみ食、などの特別な対応が必要な方については特に念入りにチェックを行い、厨房にFAXや内線で連絡をしていました。
11:30 二次調理・・厨房に入ってチェック。時には指導も!
二次調理とは・・・
常食が食べることが困難な方のために調理済みの食品をはさみで刻んだり、ミキサーにかけて食べやすくすること。
調理員さんにお任せすることもありましたが、
基本的には管理栄養士が白衣に着替えて厨房に入り、二次調理をしていました。
自分以外の誰かがやるときはとくに入念にチェックして、細かい指示を出していました。
12:00 昼食(ラウンド)

実際に喫食している様子を食堂に見に行きます。
声をかけたりしてコミュニケーションをとりながらも、適切な食形態になっているか確認も行います。
なぜ食べてもらえなかったのか~など、ラウンドで気づいたことは担当の支援員さんに相談するためにメモを取っておきます。
一日の流れ~午後~
13:30 発注作業
午後から、発注を行います。
献立作成ソフトで献立作成をすると、食数を入力すると業者別に自動で計算される仕組みになっています。
在庫をみながら数量を変更し、印刷してFAX送信する、という流れで行っていました。
最初は覚えるのが大変だけどなれると強い味方!
もちろん、ソフトが100%正しいわけでもないので自分自身の目でしっかり確認して調整を行うよ!
人により毎日行う方もいましたが、私は曜日を決めて1週間ごとに行っていました。
発注のない曜日も食数が多いため、間違いがないか確認をし、何か変更があれば電話かFAXで業者さんに連絡をします。
15:30 献立作成の続き・展開
常食の1ヶ月分を立ててから、特別食4種類の展開を行っていました。
展開は慣れるまで本当に大変!利用者さんとコミュニケーションをとりながら、様々な工夫を凝らしていたよ。
机上の数字だけ合わせるのは簡単ですが実際に食べる人がいるからね。
自分が食べるなら・・と想像しながら作っていたよ!
17:00 夕食準備

実際の調理は調理員さんに任せていましたが、様子を見に行き、時には配膳の手伝いを行うこともありました。
17:30 メールチェック・伝票入力 支援員と情報共有
最後も、メールチェック。
納品書等もまとめておき、月末に請求書と相違がないか確認をします。
日中は通所で活動に付き添っていた支援員の方々も、夕方には同じ事務所でお仕事をしているので、ラウンドで気づいたことのフィードバックや食形態の相談はこの時間に行っていました。
でも支援員さんと相談しあいながら改善していくのは、同時に大きなやりがいを感じるポイントにもなっていたよ(^^)
18:00 退勤
月末に献立が終わらないときや、人が足りないときに1時間程度残ることもありましたが基本的に残業はありませんでした。月に10時間以内といったところでしょうか。
残業の程度は職場により異なるので、気になる場合は面接の際に確認しておきましょう!
まとめ
こちらの記事で紹介させていただいたのは日常業務としての一例です。
行事、会議等で違う動きになることもありますが基本的にはこのような流れで勤務をしていました。
職務の細かな流れは勤務先により異なりますので、気になる点があったら面接の際に確認してみましょう!
少しでも福祉施設で働く様子が想像していただけたでしょうか?
この記事を読んだ方が「福祉施設」の管理栄養士に興味を持って下さると嬉しいです(^^)